今回は、オフィスのカーペットの敷設についてです。上海の最近の新築オフィスビルは、OAフロアが主流になってきましたが、まだまだコンクリート+表面モルタルの床仕上げも多いのが現状です。
今回、モルタル床の現場に行ってきました。OAフロアでない場合、強電・弱電は床をはつってPVC管を埋め込み配線をします。その時注意しなければならないのが、どのくらいの深さまで掘って良いかです。これは、事前にビル管理に確認する必要があります。7cmぐらいはつれるところもあれば、そこまで深くない場合もあります。
カーペットの敷設ですが、接着剤の粘着力を高めるために、必ず事前に掃除機などでゴミやはつった後のモルタル粉をきちんと取り除くことが重要です。
今回確認した現場では、工期の関係もあり、床清掃は簡単に箒で掃くだけでカーペットを敷設していました。接着剤も、万能ボンドをペットボトルに入れて細い線のように適当に撒くだけで、タイルカーペットで重要な四隅が全く接着剤が付いていないところもありました。
これでは、接着剤の水分がモルタル粉で吸収され、本来の粘着力が発揮できません。そうすると、ただ、床においてあるだけの状態になります。その状態で、歩行をすると四隅が靴裏で引っかかり、そこから毛羽立ちが出てきて、カーペットの寿命が非常に短くなります。
日本の現場のように常に清掃・清潔に保つのは無理かも知れませんが、特にモルタル床の場合は、カーペット敷設前の床クリーニングは、カーペットの寿命を延ばすためにも重要です。
中国では、「その場が切り抜けられればいい。指摘されたら対応すればいい。」という風潮があります。内装工事についても、「床が悪い」「工期がない」「予算がない」と言い訳が多いです。確かにそういう事情もありますが、そこをなんとかするのがプロの仕事の訳で、お客様から検収時に指摘されなければOKという、短期的な視点は業界の発展やお客様との関係構築では良いことはありません。
日本的なサービスは、事前に危険を察知し、準備をして対策をすることです。
ということで、今回の現場については、内装会社の社長と相談し、全てカーペットを一度はがして、床清掃、カーペット再敷設となりました。これで、寿命が1年は違うと思います。