オフィス退去時のコスト削減 現状復旧費用について
現在、お客様の事務所移転に伴い、現状復旧工事をしております。その中で、ビル側からトイレも現状復旧するようにとの要求が来ました。契約書を確認するとトイレは契約面積には入っておらず、共有部分になるので、現状復旧の必要はないのではないかとビルに掛け合うと、1フロアで使っている場合は、ほとんどがその社員/関係者の使用だからテナント側の負担になるとの見解でした。契約書には、全く書いていない事項です。
ただ、1フロアを1社で使用していない場合は状況が異なります。トイレの設備が破損した場合、どちらの会社に責任があるのか分からないからです。「修理をしてくれ」と頼んだ会社に請求書がビル側から届いた場合、1フロア1社で借りていれば、支払う可能性が高く(不便だから)、2社以上で使用していればどちらも支払わない可能性があります。本来ならば、ビル側に管理費を支払っている訳で、契約面積と使用面積は異なる条件下では、ビル側がメンテナンスをするべきだと思います。
中国でオフィスのファシリティの管理が悪いのはこのように、費用負担でもめて結局修理ができない事も原因の一つだと思います。
対策としては、契約時に共有部分の現状復旧の責任区分を明確にする事と入居時の状態をデジカメで撮影し契約書に追記するのがいいと思います。
今回、トイレの床の大理石にひびが入っていました。しかし、すでにパテで埋めて修理をした状態になっていました。これは、入居時にビル側によって修理をされていたと思われますが、真相は分かりません。
ビル側との交渉には、不動産仲介会社とビルの営業担当者を交えて行いますが、技術的な部分は信頼できる内装会社やPM管理会社を使ってアドバイスを受けた方がいいと思います。
中国では思わぬ所で出費がかさむ事があります。会社の固定費の中で賃料やファリシティのコストは人件費の次に重い負担になります。しかも、この費用は賢く対応すれば十分節約できる費用です。
オフィス入居前に、契約書と現場状態の撮影、現状復旧の条件を細かく確認する事が、退去時の大きなコスト削減につながります。
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