オフィス構築を通じた、ブランディング、社員の採用・育成
「儲かるオフィス 社員が幸せに働ける「場」の創り方」
紺野 登 (著) 発売日: 2008/9/18
おすすめ度:★★★★
■読み始めたきっかけ
ホワイトカラーの生産性向上のため、オフィス環境の整備というものを研究および仕事にしています。どうすれば、欧米のようなクリエイティブで快適な環境で仕事ができるのか?デザイナーを起用すれば、おしゃれなオフィスは構築できると思いますが、それが本当に快適で働きやすいオフィスなのか?通信環境やPC環境が発達した現在では、必ずしもオフィスにいなくても仕事はできます。逆にだからこそ、フェイストゥーフェイスのコミュニケーションで成果を出すことが重要です。そのためにはオフィスの環境が大切。欧米のまねでない、日本人のメンタリティと働き方に合った、インスパイアされるようなオフィス。こんなオフィス構築のお手伝いがしたいと思っています。
■心に残る言葉
p.11 この知識経済社会において利益の源泉となるものは、人間の「知」です。それも特別な能力を持ったスーパーマン、スーパーウーマンではなく、知識労働者同士がネットワークで結ばれることで、これまでにはなかった自由闊達なコミュニケーションや力強い相互作用からダイナミックな違うまれ、それが利益につながっていきます。
→現在のオフィスではPCは一人一台が当たり前ですが、PCが自分で行動し利益を出すことはできません。それを作業する人間が付加価値を付けることで利益が生まれます。すでに成熟をした日本経済では一人のアイディアで利益を出すことは難しいと思います。となると、複数の人間のコミュニケーションやアイディアの積み重ねによって新しいサービスや製品が生まれてくると思います。
p.32 原則としてエレベーターを使用せず上下階を行き来できるようにすることで、顔の見えるコミュニケーションを増やそうとしたのです。
→昔「東京ラブストーリー」というドラマで、主人公が働いているハートスポーツの事務所にも階段がありました。よくそこで、主人公のカンチとリカが喧嘩をしたりおしゃべりをしたりしていたのを思い出しました。階段には、実際の機能だけでなくコミュニケーションを促す効果もあると思いました。
p.82 ワークプレイスづくりを通じてブランド価値を生み出すには、次のような点が重要なポイントになります。
1.目指す仕事の質の基準が示され、見えるようになっている
2.各部門のレベルでサービスのレベルや強みについて意志気が共有されている
3.新人にもその企業らしさがすぐに伝わる
4.職場やオフィスを顧客に見せられる
5.皆が「同じ船に乗っている」と感じるような雰囲気がある
→以前、オランダの企業を訪問したときに、それぞれの事務所に個性があるなと思いました。オフィスを通じて自分の会社がどんな会社であるか、どんな社員がウェルカムかが分かるようにブランド発信をしていると感じました。会社の方向性をどこかに定めることによって、それに沿ったブランド・オフィス構築をしていました。日本は「皆と同じこと」が美徳のため、なかなか個性のあるオフィスが構築できません。これからの時代、製品での差別化が難しければ、オフィスの差別化をして、社員の取捨選別・能力を引き出して製品やサービスの向上につなげることが必要だと感じました。
■どんな人にお勧めか
どうも最近社員のやる気がでないとおもう経営者の方
毎日出社するのが楽しくなるオフィスを構築したい人
オフィスから自社ブランドの物語を作りたい人
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