組織論・リーダーシップ

中国ではどんな会社が従業員のやる気が高まるのか?

 大分前回の投稿から間が空いてしまいました。また、「ほぼにち」でオフィスに関する話題を書いていこうと思います。昨日から国慶節明けの仕事始め。あと二ヶ月ちょっとで、2009年も終わり。来年、2010年5月は上海万博が開催されます。2003年に上海に赴任して、そのときは2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博は遠い未来に感じられたのが、オリンピックはすでに過去となり、万博もあと半年足らずで開催されます。

 国慶節中にフィリピンのセブ島に行ってきました。まだまだ、未開拓の地が多く、中国に比べると発展のスピードが遅い、ないしは彼らはそれほど物質的な豊かさを求めていないのかもしれない。なんて事を、空港からホテルに行くまでの町並みを見ながら感じていました。

 さて、昨日ネットサーフィンをしていたら従業員の満足度の高い企業には、どのような条件があるかという記事が書かれていて、なるほどと思ったので引用します。

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■従業員価値を決める五つの軸とは

 このモデルによるとベスト25社とそうでない企業を分ける基本軸は五つあり、信用、尊敬、公正、誇り、連帯感であると主張される。簡単に紹介すると、

(1)信用とは、従業員が責任ある仕事を任されている
(2)尊敬とは、仕事を行うために必要なものが与えられている
(3)公正とは、学歴や人種などに関係なく、公正に扱われている
(4)誇りとは、自分たちが成し遂げている仕事を誇りに思う。この会社で働いていることを胸を張って人に伝える
(5)連帯感とは、この会社は入社した人を歓迎する雰囲気がある
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 まさに、中国で中国人と仕事をするときには必要な要素だと思いました。
私の経験でもうちょっと、具体的に説明をすると。

Ⅰ.仕事の内容が文章で規定され(ジョブスクリプト)、どこまで自分の権限で決済できるかが分かる。駐在員がすべてを決めるのではなく、ナショナルスタッフの意見も尊重する。

2.製品のカタログ、プライスリスト、業務の流れがマニュアル化され、研修を行っている。また、PCには必要なソフトがインストールされており、専門のIT担当者がサポートをしてくれる。

3. 上海人、外地人、外国人、年齢、性別に関わらず、ジョブスクリプトの達成度、チームワーク、態度などを本人、直属の上司、部門責任者の3つの観点から書面の記録にて人事評価される。

4.会社の歴史やブランドを勉強し、何が自社の強みでどのように社会と関わっているのかがを、社員が十分理解している。会社の利益、自分の利益だけでなく+αの価値が生み出される事。

5.新入社員の歓迎会、誕生日会、忘年会、社員旅行などをスタッフが自主的に行いたいと思う、雰囲気を作り。飲みニケーションなど非公式な場で仕事やプライベートの悩みなどを相談し合える。

 上記については、小企業から大企業まで、どんな企業でも実践は可能だと思います。ただ、具体的に運営し継続をさせるのは、管理者の仕事だと思います。何事も回り始めればいいのですが、それまではマネージャーが馬力を出して組織を生み出さなければならないと思います。

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ルールを決めたら、グラウンドの外で見守る

 私は上海で4年以上仕事をしています。1年ちょっと前から部門長になり、部下を持つ身となりました。ほとんどが中国人の社員です。それから毎日、「リーダシップとは何か」「いい管理方法はないか」「組織をよくしていくためにはどうしたらよいか」と日々自問自答するようになりました。

 私が中国人を見ていて強く思うのが、「とても合理的な民族」ということです。

 非常に頭がいい。日本人のように合理的には理解できない浪花節的な精神論というのは、仕事面ではありません。

 新入社員だから早めに出社しようとか、残業をして仕事を覚えようとはあまり考えません。あくまでも、費用対効果を考えてできるだけ自分がトクをするような行動をします。

 これが悪いとは思いません。ビジネスは出来だけ効率よく進めていくのが重要です。無駄のない仕事をする必要があります。そういった意味だと、日本人の労働生産性が先進国の中でも低い理由が分かるような気がします。

 そこでどうやってチームを統率しいい成果を出すか。

 私は「ルールを決めることだと思います。」

 その代わり、ルールに決められていないことは多少目をつぶる。おおらかな態度が中国では必要だと思います。最小限のルールを決めて実行する。そのルールを周知徹底することが大切です。そのルールは管理者(会社)の都合だけではなく、社員が働きやすい・理解できる、納得できる内容であることが前提条件です。

 例えば、売上目標を決める。仕事内容・成果を決める。費用決済枠を決める(交通費、接待費)、承認経路を決める、報告の様式・日時を決める。

 日本人の場合、ルールがなくても「言わなくても社会人なら常識だろ」と考えがちですが、ここは外国です。民族も違います。欧米式にきちんと文書か数字で職務規定を最初に決める・途中で修正する必要があると思います。 

 ルールーを決めたらあとは、個人のやり方を尊重する。ここがミソです。ルールだけでは息苦しくなりますので、最初に決めたルールの枠内であれば、自己裁量を残しておくことがいい成果と社員の成長を促すと思います。

 ちょうど参考になる記事を上海のフリーペーパー「Biz presso」の中で見つけました。日系企業チャンネルの乾董事長の言葉です。

「目標を数字ではっきり示す一方、推進する方法は個人のやり方を尊重する」

 実践するのには、人徳や経験などもそれほど多くは必要ありません。ルールを決めたら、後は任せる。

 スポーツにたとえると、サッカーみたいです。ルールを決めたら、監督はグランドの外で見守るのです。

080220

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