内装

タイルカーペットには、ナイロンとPPの二種類が。適切に使い分けを。

2010年、明けましておめでとうございます。「一年の計は元旦にあり」との格言もあり、なかなか続けられなかった、オフィス研究のブログを今年こそは、毎日更新をしていきたいと思っています。

 休刊になっている、メルマガもブログの更新が軌道に乗った段階で再開したいと思います。ライフワークとしてのオフィス研究を続けるには、日々の気付きを文章にするのが一番いいと思います。

 今年最初のテーマは、オフィスカーペットについてです。上海でも日本と同じように事務所はタイルカーペットが敷いてあるところがほとんどですが、材質が2つあるということを最近知りました。下記に特性について比較をしてみました。


1.ナイロン製=日本では主流、東リGA100など。

○耐摩耗性:高い
○弾性回復:良い=へたりにくい
○汚れ:つきにくい。ついてもクリーニングで落としやすい。
X価格:高い。
○重さ:ポリプロピレンよりも重い=はがれにくい。カーペットの際が浮きにくい。
▲染め方:後染め=染色用の大きな設備が自社で必要。中国では少ない。
○難燃性:良


2.ポリプロピレン製PP=中国では主流。値段が安いのと大規模な生産設備が必要ないため。

▲耐摩耗性:ナイロンよりも弱い
▲弾性回復:悪い=へたりやすい
▲汚れ:一度着色すると落ちにくい
○価格:安い。
X重さ:ナイロンよりも軽い=Xはがれやすい
▲染め方:先染め=繊維工場で生産をした糸を調達して製造。
X難燃性:劣る。中国の消防法で1000㎡以上の事務所は難燃認定が必要ですが、申請上はナイロンで行い、実際はPPを納品しているケースが多いようです。見た目は分かりません。

 中国の事務所でよく、カーペットの際がはがれてぼろぼろになっているのを見かけます。これは、おそらくPP製のカーペットを使用しているのも原因の一つだと思います。それ以外に、床がフラットではない、カーペット敷設時に接着剤が足りない、埃がある状態でカーペットを敷設しているなどの要素が複合的に組み合わさっていると考えられます。

 接着剤についても、PPのはがれやすい弱点を補おうと、速乾ボンドを使うケースもよくあります。この場合、ホルムアルデヒドなどのにおいの問題や、OAフロアの下の配線を変更するときに接着力が強すぎて綺麗にはがせないなどのトラブルが発生します。

 水溶性のピールアップ式(貼ったりはがせるように、硬化せずに粘着性が残るタイプ)のボンドを使用することが大切です。これであえば、においやメンテナンスの問題はありません。ただ、接着力は速乾ボンドより劣るので施工には注意が必要です。

 
★まとめ:

 中国のオフィスは2~3年契約が主流です。会社も規模が大きくなるにしたがって、移転を繰り替えすことが多く、初期投資をできるだけ抑えたいという客先の要望があります。また、内装会社も価格競争の中で受注を勝ち取るためには、やはりローコストのPP製を選ぶというインセンティブが働きます。
長く使いたいのであれば、ナイロン。初期投資を抑え、使用期間が短くてもかまわないのであればPPというのが選択のポイントです。

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中国の住宅・オフィスはフル内装が業界標準です

 昨日は休日出勤で、日系企業のお客様と内装と家具のお打ち合わせ。ご担当の方が、中国人の女性総務部長だったのですが、なにしろすごいエネルギーでした。午後2時から始まった会議が、なんと終了したのが夜の9時!7時間も延々と会議をしました。まだ入札途中で、最終選考の2社に残ったのですが、受注前にこんなに打ち合わせをするとは思いませんでした。しかも彼女は1人で対応、こちらは内装会社を含めて4名。ほとんど水も飲まずにしゃべりまくっていました。

 レイアウトや内装の色や素材がメインテーマでした。おそらく、ここまで会議が長かったのも、本人がレイアウト、内装、家具に興味がある、権限を持っているということが一番だと思いますが、中国独特の習慣がそこにあると思いました。

 というのも、中国の住宅はマンションがほとんどですが、しかも8割程度が購入時はスケルトン状態での引渡しです。住むためには内装が必須です。よって、一般的な中国人家庭は住宅を購入すると、まずは設計士を探します。そこでデザインや内装の材料を決めます。その後、自分で建材市場に行って内装材料を購入します。実際に施工する職人はその材料を使って、工事をするだけです。工事品質、工程管理も家主が自分で行います。よって、毎日施工現場に立ち会わないといけません。

 日本と違い、建材についても偽物が横行しているので、業者任せにはできないというのが実情のようです。

 このような状況なので、一般の市民も内装や建材について日本人以上の知識と経験があります。
たとえば、給茶室や倉庫の広さについて、7平米では大きい小さいというのが、感覚としてわかっています。

 日本では、内装は標準がほとんどですが、中国では内装はフルカスタマイズが標準です。

 9割以上中国語での会議でしたが、いやはや中国人パワーには驚きました。彼女はその後、電動自転車に乗って帰宅しました。しかも、渡し舟で川を渡って。

 来週の月曜日に業者決定になります。今日、また家具の見積もりを修正します。

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オフィス退去時のコスト削減 現状復旧費用について

 現在、お客様の事務所移転に伴い、現状復旧工事をしております。その中で、ビル側からトイレも現状復旧するようにとの要求が来ました。契約書を確認するとトイレは契約面積には入っておらず、共有部分になるので、現状復旧の必要はないのではないかとビルに掛け合うと、1フロアで使っている場合は、ほとんどがその社員/関係者の使用だからテナント側の負担になるとの見解でした。契約書には、全く書いていない事項です。

 ただ、1フロアを1社で使用していない場合は状況が異なります。トイレの設備が破損した場合、どちらの会社に責任があるのか分からないからです。「修理をしてくれ」と頼んだ会社に請求書がビル側から届いた場合、1フロア1社で借りていれば、支払う可能性が高く(不便だから)、2社以上で使用していればどちらも支払わない可能性があります。本来ならば、ビル側に管理費を支払っている訳で、契約面積と使用面積は異なる条件下では、ビル側がメンテナンスをするべきだと思います。
 中国でオフィスのファシリティの管理が悪いのはこのように、費用負担でもめて結局修理ができない事も原因の一つだと思います。

 対策としては、契約時に共有部分の現状復旧の責任区分を明確にする事と入居時の状態をデジカメで撮影し契約書に追記するのがいいと思います。

 今回、トイレの床の大理石にひびが入っていました。しかし、すでにパテで埋めて修理をした状態になっていました。これは、入居時にビル側によって修理をされていたと思われますが、真相は分かりません。

 ビル側との交渉には、不動産仲介会社とビルの営業担当者を交えて行いますが、技術的な部分は信頼できる内装会社やPM管理会社を使ってアドバイスを受けた方がいいと思います。

 中国では思わぬ所で出費がかさむ事があります。会社の固定費の中で賃料やファリシティのコストは人件費の次に重い負担になります。しかも、この費用は賢く対応すれば十分節約できる費用です。

 オフィス入居前に、契約書と現場状態の撮影、現状復旧の条件を細かく確認する事が、退去時の大きなコスト削減につながります。

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オフィスの現状復旧は、最初の引き渡し時が大切!  ~契約書と現場写真の大切さ

━━━━━━━━━━━━━━━━<第21号>2009/5/11発行━━━━━━━  

「総経理必読!上海で最高のオフィス構築のノウハウ」
 
       ~後悔しないオフィス構築を考える。
                素敵な事務所設立を応援するサイト~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━発行:146部━━

 前回の配信が1月。またまた、間が空いてしまい申し訳ないです。「まぐま
ぐ」さんから、しばらく発行していないとメールが届きます。半年間発行がな
いと、休刊扱いになってしまいます。前回一度、休刊になってしまい、再発行
の手続きをしました。スポーツもそうですが、しばらく間が空いてしまうと再
開のきっかけがつかめなくなってしまうんですよね。2月に引っ越しをして、
ヨガをサボっていたのですが、また再開しました。参加をすると、「やっぱ来
て良かった。続けよう」と思うんですよね。メルマガやブログも書き始めてしま
えば、逆に止まらなくちゃっちゃうのですが。

 心理学の専門用語では「イナーシャが高い」と言うらしいです。inertiaは日本
語では「慣性」と言います。物理学的には物体が止まっているときは止まってい
よう、動いている物体は動き続けようとする、物理的な特性だそうです。私のイ
メージは「岩石」を想像します。大きな岩は動かすのが大変ですが、動き始めれ
ば楽に転がっていきます。

 物事も「大変だ」と思って心の中の岩石を大きくしてしまうと、それを目の前
にすると立ちすくんでしまい、動かすことができない。でも、動き始めれば慣性
が働いてそんなに大変ではないと分かる。そこで、きっかけが重要。メルマガも
「真っ白な画面に何を書こう?」と立ちすくんでしまうと書けないです。そこで、
ブログの登場。毎日できるだけ、前日の仕事で気づいたことをメモ代わりにブロ
グに登録、それを週末にメルマガにまとめれば、大きな岩石のイナーシャの問題
は解決するはず?!

 ということで、このように書き始めてしまえば前書きだけでこんなになってし
まいます(笑)。そもそも、人間は何らかの自分の意見を言いたい動物らしいです。
商談のテクニックで、「聞き上手になれ」というのがあります。これは、いかに顧
客の意見・要望を引き出すか、ということですが、人間は自分の意見を言う場とそ
れを聞いてくれる人がいると、気分がいいという特性があるようです。

 それでは、前置きが長くなりましたが、第21号をお送りします。


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● このメルマガの内容は・・・ 

ある統計では、現在、5000社以上の日系企業が中国上海に進出しているとの
ことです。
私の日々の業務でも、毎週のように企業の改装や移転案件が舞い込んできます。

 その一方で、企業の担当者はオフィス構築/移転について未経験の方がほと
んどです。中国独特の内装方法、消防申請、IT配線、レイアウトのこつ、家具
の選定などなど、専門家に依頼をしないと分からないことばかり。総務部長・
総経理も通常業務の他にオフィス移転業務を完了させるには時間、人材が足り
ません。

このメルマガは中国進出をされている日系企業をオフィス構築の面で応援す
るサイトです。1日の8時間以上過ごすオフィス。快適なオフィス構築のノウ
ハウを、現役ファシリティマネージャーが公開します。

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■ 今号のもくじ ■

オフィスの現状復旧は、最初の引き渡し時が大切!

 ~契約書と現場写真の大切さ

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 今年はサブプライム問題を含めた金融危機の影響で、上海の日系企業もコスト
削減の波が押し寄せています。今までは、右肩上がりの売り上げで固定費について
それほどシビアでなかったのが、ここに来て本社からの指示もあり、費用を一律
何パーセントで削減する必要に迫られています。

 固定費の中で大きなウェイトを占めるのが、人件費とオフィスの賃料です。欧米
系企業は元々給料が高いのとジョブスクリプト、労働契約が明確なため、費用削減
の際は人件費に手をつける(レイオフ、解雇)会社が多い印象があります。

 その一方日系企業は、本社が終身or長期雇用なのと明確なジョブスクリプトがない、
感情的な問題もありなかなか人件費に先に手をつける会社は少ないです。そうなると、
オフィス賃料を下げて固定費を下げるしかありません。

 今年は明確にコスト削減を目的にしたオフィス移転が増えています。2フロアのオフィ
スをショールームやリフレッシュルームなどを廃止して、1フロアに凝縮する。もと
もとのオフィスからグレードを下げて移転をするなどの方法があります。この辺のコ
スト削減の移転提案は、日系のPM会社・内装会社が有利だと思います。例えば、既存
の家具を転用するプランを作成したり、PM会社ならば内装の建材の単価、㎡数を精査
するなどの手法を使ってコストを下げることができます。

 移転の際に注意をしないといけないのが、現状事務所の復旧費用です。事務所は借り
るときには更地の状態が一般的です。そこから、床・壁・天井を変えた場合、移転時に
元に戻さないといけません。この費用がばかになりません。当初の予算で当然、移転先
の内装費用は盛り込みますが、現状復旧費用を忘れる・安く見積もり過ぎるケースがあ
るので注意が必要です。

 現状復旧は、通常ビルの指定業者に依頼をするケースが多いです。というのも、ビル
の規定の内装材料・仕様があるので他の内装会社では分からない場合があるからです。
また、引き渡し時に現状復旧の状態が違う!とビル側から言われるリスクがあるので、
ほとんどの場合ビル指定の会社に依頼をしてしまいます。しかし、ビルと現状復旧会社
がつるんでいるケースがあります。というのも、ビル新築時に設備工事をかなり安値で
受注している設備会社があり、ビル側が「指定業者にしてあげるから、入居したテナン
トの設備工事や現状復旧工事でもうければいいではないか」と話をしている節があります。

 入居されるテナントも、入居時の設備工事や現状復旧工事費用については契約時には
高いか安いか分かりません。賃料だけではなく、この辺の付帯工事の費用も含めて、
ビルの選定をする必要があります。
今回、お客様の現状復旧工事のお手伝いをさせて頂いたのですが、幾つか問題点が出てき
たので、それについてまとめてみたいと思います。

1.現状復旧の状態が契約書に明確ではない。

 →例えば、入居時にビル側で廊下や区画の壁があったかどうか。契約書の平面図では点
線でテナント区画の線(部屋番号を入れるため)が入っている場合があります。しかし、そ
の壁が本当にあるのかどうかが明確でない場合があります。契約書にも、当初の状態に戻す
としか書いておらず、当初の状態が定義できません。

 →対策としては、鍵の引き渡し時にデジカメで写真を撮っておくことです。できれば、平
面図に番号を振って、どのエリアの写真を撮ったのか分かるようにします。特に、床
(カーペットがあったかどうか)、壁(どの位置に、どんな素材?)、天井は重要項目です。
これを契約書と一緒に印刷したものを大切に保管をしておきます。そうすれば、当初の状態が一目瞭然です。

2.現状復旧の費用が高い。

 →ビル側指定の天井材、カーペット、OAフロアが非常に高価な場合があります。輸入品を
使っている場合もあります。基本的に、指定材料はビルの物業管理である程度は在庫を持って
います。また、その建材の価格表もビルに要求すれば入手することが可能です。そこで、本当
は入居時に現状復旧でかかるであろう、建材の費用も含めてビル選定をする必要があります。
香港系のディベロッパーなどは、輸入建材を使っているケースが多いので、単価が高くなり
がちです。できれば、ここまで調査をして、ビルを決めないと退去時に思わぬ出費がかかるこ
とになります。

3.不動産仲介会社・PM会社を活用する。

 →今回、お客様の現状復旧では、ビルの工程部から現状復旧の工事中に現場の内装会社に対して、
廊下・区画壁を作るように指示が来ていました。このようにビル側から突然このような要求が
来る場合があります。お客様もそのような話があったときに、「そういうものか。仕方がない」
と諦めるのではなく、当初入居時に仲介を依頼した不動産会社や内装PM会社などに一度相談す
ることをおすすめします。

 一般的にビルの工程部(内装を管理する部門)とリース部門(営業)では、情報交換をしていな
いケースが多いです。不動産契約書に書いていない現状復旧工事をさせられて、無駄な出費をする
危険があります。入居時の契約書についてPM会社によるチェックをしておけば、退去時の現状復
旧のトラブルを防ぐことができます。不動産仲介会社はビル側との窓口には適当ですが、彼らもビ
ル側との関係を良くしたい意向があるので、あまり無茶なことは言えません。そこで、内装のPM
会社が事前に専門家の見地から契約書を精査しておくといいと思います。

 最終的には、今回のケースではビルの工程部から壁を作るように要求がありましたが、契約書の
精査(壁を作らなくて良いと書いてある)、入居時の現場写真の提示、仲介会社経由でビルの営業
部門→工程部責任者に連絡をとり、現場にて状況を確認した結果、めでたく壁は全く必要なくなりました。

 中国の内装・現状復旧工事は不明確なことがあります。その際は信頼できる内装PM会社、アド
バイザーを起用する。契約書を良く読む。現場の資料、写真をきちんと保存する。トラブル発生時
には迅速に複数の専門家に相談をすることが大切です。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

【あとがき】 


 書いてしまって、かなり長くなってしまいました。オフィスの内装について書き始めると、色々
なポイントがあり、止まらなくなってしまいます。また、適宜重要事項について、メルマガでご紹
介をしていきたいと思います。


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内装現状復旧工事の遅延存在金の問い扱いについて

 ご無沙汰しております。一度、更新の習慣が途切れるとどうしても、再開するのが難しくなりますね。以前、大学時代に思ったことなのですが、新しい物事を始めるのは「大きな岩石を転がすのと同じ」だと。確か、大学3年の時にサマースクールでアメリカ サンディエゴ大学に留学して帰ってきた時の感想文にそう書いた記憶があります。最初の決断や行動には大きな力が必要だが、始まってしまえば慣性が働いてそんなに大変ではなくなる。岩石も当然重いですが、転がり始めればそれほど大きな力は入りません。

 昨日は、久しぶりにヨガのレッスンに参加をしたので、その時も「いままで面倒だと思っていたけど、そうでもない。逆に頭も体もすっきりするし、いいことばかりだ。そんなに通うのも思ったほど大変ではない」そう思いました。

 さて、最近内装の現状復旧工事契約書の件で、コンサルティングした話を書きたいと思います。
お客様が事務所を移転する場合、2つの内装工事が必要になります。一つが、移転先の新事務所の内装。これは当然です。もう一つが、現状のオフィスの原状回復工事。既存の壁などを撤去して、入居前の状態に戻す工事です。意外にこの費用がかかります。3000㎡ぐらいの事務所になると、軽く100万元を超えてしまいます。個人的には割高な印象があります。

 というのも一般的にはビル側指定業者が復旧作業をするケースがほとんどです。となると価格交渉の余地がなく、業者の言い値での契約になってしまうからです。一方、内装会社の話ではビルが新築の時の設備工事については、無理な金額で受注しておりその損失をテナントの現状復旧工事で回収しているという噂もあります。真偽のほどは分かりませんが、あり得る話だと思います。

 今回、指定内装会社3者から見積もりを取ったのですが、価格が高く結局他の現状復旧工事会社に発注することになりました。

 契約書の中で、工期を守れなかったときの違約金の取り扱いが問題になりました。例えば、お客様の契約満期が5月末までだった場合、現状復旧がその期日に間に合わなく、ビル側から遅延損害金を請求された場合、誰がいくら払うのか。という問題です。

 お客様は当然、現状復旧会社の責任であれば、全額内装会社負担という項目を入れたい。

 内装会社としては、工期は入れてはあるが、無限に遅延損害金を支払う可能性のある契約書にはサインができない。

 という状況でした。契約満期日まで余裕があれば、あまり気にならない項目ですが、工期がタイトな場合非常に重要な項目になってくると思います。

 結局、両者と色々と打ち合わせをした結果、契約書に遅延損害金については、○○元までと上限を区切ることで決着をしました。金額については、日割り家賃の5日分をめどに算出をしました。

 日系企業同士の契約であれば、あまりこの辺は明確にしない場合もありますが、確かに万が一の場合の大きなトラブルを避けるために、このように数字を入れるのは契約の鉄則だとも思いました。

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墨だしは非常に重要。平面図ではなく、体感で広さを実感する

 しばらく間が空いてしまってすみません。また、定期的に更新をしていきたいと思っています。目標は、毎日更新!週末は1週間分のブログをメルマガにまとめて、配信をすることです。

 さて、最近約1800㎡のオフィス内装のコンサルティングを受注いたしました。こちらのプロジェクト進行の流れについて、ご紹介をしたいと思います。

1.必要面積、予算、エリア、ビル比較検討
2.入居時の平面レイアウトシュミレーション
3.入居テナント決定
4.内装会社・コンサルティング会社決定
5.平面図決定
6.墨だし
7.内装材料・色仕様決定
8.間仕切りライン確認(軽量鉄骨の段階で再確認がベスト)
9.照明スイッチ、強電の位置現場確認
10.内装の臭いなどのチェック VOC除去作業なども検討。

 内装は様々な要素が複雑に絡まっているので、専門家のアドバイスを受けた方がいいと思います。内装会社がその役割を担いますが、必ずしもお客様のためのアドバイスをしてくれるとは限りません。そこで、第三者的なコンサル会社(PM会社)を起用するのも一つの方法だと思います。

 内装会社はあくまでも、言われたとおり、図面通りに施工するのが主な業務です。お客様のコストを下げたり、快適な空間を作るところまでは行き着かない場合があります。ご注意ください。

 今回の物件では、墨だしを完了し、現場で自主検査をしたのですが、CAD平面図だけでは分からないことが結構出てきました。

 照明のラインに壁がかぶっているので、少しずらす。部屋が思ったより、大きい・小さいので間仕切りのラインを変更する。部屋が狭いので一部ガラス間仕切りにした方がいいだろう。消火栓があるので、個室にはできないので間仕切りのラインを変えよう。ビルの既存壁の解体を少なくするため、エレベーターホールの中心に受付を設置するため、入り口の位置を変えよう。etc.

 なかなか、図面だけでは分からないことです。墨だしは非常に重要です。ここで、ほぼオフィスのレイアウトや空間利用が決まってしまいます。あくまでも内装会社は図面通りに施工するだけ。現場での再確認が欠かせません。

今日のポイント:

 墨出しは、非常に重要。実際に現地で個室や会議室の広さを実感して決める!

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オフィス構築の要素とコスト削減方法

 上海で、オフィス環境構築に必要な要素をまとめてみました。

1.オフィス空間・・・不動産仲介会社

2.内装・・・内装会社
3.設備工事(空調・防災)・・・設備会社(ビル指定が多い)

4.IT工事(TEL、LAN、サーバー)・・・IT会社

5.家具・・・家具メーカー・ディーラー

6.引っ越し・・・引っ越し会社

7.プロジェクトマネジメント(費用査定・スケジュール調整)・・・PM会社

8.植栽・絵画・置物・電化製品(飲水器・電子レンジ・冷蔵庫)

9.清掃会社・ケータリングサービス(コーヒー、お茶)

 とこれだけの業務が発生をします。コスト的には、お客様が直接個別の業者と契約をした方が、安くはなります。ただし、業者間の調整などが必要になります。一般的には、3の設備工事については内装会社の見積もりに含める場合が多いです。実際の工事は内装会社ではなく、ビルの指定会社が行うので、内装会社はただ、設備工事会社の見積書に利益と税金を乗せただけになります。

 そこで、コストを抑えるには3の設備工事を顧客から業者へ直接発注に切り替える方法があります。それによって、内装会社の利益と税金分を節約できます。ただし、設備工事についての専門知識も必要になりますので、7のPM会社や社内外の専門家に見積もり・工事内容の査定をしてもらった方が安全です。

 上海では発注先を見積もりと提案書で競合させて決めるのが効果的です。さらに、発注前に見積書の査定(単価・数量)と納品後にもさらに査定をすることが重要です。

 一般的に契約前にはお客様も見積書を精査するのですが、納品後には精査をしません。実際は途中で変更になったり、削除になった項目が残っている場合はほとんどです。

 この作業は大変かもしれませんが、コスト削減には効果的です。自社でできる人材と時間があればいいのですが、ない場合には外部の専門家の活用をおすすめします。

ワンポイント:契約後でも、検収時に内容が異なっていれば、費用の削減ができる。

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スケルトン渡しのオフィス写真

 最近は上海のオフィスビルもOAフロア、天井付きの案件が増えてきました。今回は、スケルトン状態のオフィスを現場調査してきました。

床:モルタルImg_5720




天井:Img_5725




空調機:
Img_5726


スプリンクラー:

Img_5744_2

同じ躯体で、天井を張った事務所:
Img_5747

 

スケルトン渡しの物件は、工場をオフィスにリノベーションした場合が多いです。天井/照明/空調などを自前で用意する必要があります。内装工事での初期投資が高くつきますので、事務所の利用予定年月なども考慮しながらこういった物件は検討する必要があります。

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オフィスメルマガ再開しました

オフィス研究メルマガ最新号発行

 ライフワークとして行っている、オフィス研究について、メルマガを再開しました。ご興味のある方は、登録してみてください。今回は、オフィスのシックハウスについて書いてみました。よろしくお願いします。現在、登録者142名です。

総経理必読!上海で最高のオフィス構築のノウハウ

 上海で駐在員事務所、現地法人開設の総経理必読。初めての中国でのオフィス構築、色々と分からないことばかり。上海在住の現役ファシリティマネージャーが、快適なオフィス構築のノウハウを公開します。

http://www.mag2.com/m/0000148475.html

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移転時の費用試算

 おはようございます。最近、クライアントの移転が増えています。その理由は、下記の通りです。

1。社員数が増加、現状の事務所では入りきらない。
2。現状の家賃が急上昇。賃料を抑えるため、郊外に移転。
3。通勤アクセスが不便なため。浦東→浦西。地下鉄などの工事で慢性的な渋滞。

 移転理由のベスト3です。移転には費用が伴いますので、できるだけ先を見越したオフィス設定をしたいものです。人員の拡張に対応できるか?立地は問題ないのか?賃料が上がっても対応できるのか?

 理由が2の場合には、現地社員が退職する可能性もあります。オフィスの移転は費用だけでなく、人事面でも影響がありますので、ご注意ください。

 昨日、顧客から移転の際の費用についての問い合わせがありました。だいたい、概算で引っ越しにどのくらい費用がかかるかです。これまでの経験で概算数字を出してみましたので、ご参考ください。

1.内装・設備工事費    700~900元*契約㎡数 
*部屋の数や設備工事費用によって変動します。

2.IT配線費用      300~400元*契約㎡数 
*既存設備の転用の有無によって変動します。

3.引越し費用        700~900元*社員数   
*既存の什器の数、書類の量によって変動します。

4。新規什器         5000〜7000元*社員数
*転用家具の有無によって変動します。

 大体このぐらいあればご移転はできると思います。
実際は、移転先の状態、レイアウトなどによって変動します。

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